多拠点生活を続けていると、気づけばデバイスの数が増えていく。
目黒、熱海、中標津、宮崎——それぞれの拠点で快適に使えることが前提になるため、スマートフォン、タブレット、PC、ルーターと、気づけば12台を同時運用している。
問題は、それぞれの「回線コスト」だ。
あなたは自分のデバイス全台の通信費を、正確に把握しているだろうか。
なぜ、すべてのデバイスをLTEモデルで揃えるのか
多拠点生活をしていると、「Wi-Fiがある場所でしか使えない」という制約は致命的になる。
目黒の自宅、熱海の別宅、中標津のキャンピングカー、宮崎の動物病院——それぞれの拠点を移動しながら仕事をする以上、どのデバイスもいつでもどこでも単独で通信できることが大前提だ。
テザリングという選択肢もある。しかし、メインのスマートフォンに常時接続させる運用は、バッテリーの消耗と接続の不安定さという2つのリスクを常に抱えることになる。診察中、移動中、打ち合わせ中——スマートフォンを取り出せないタイミングは日常的に発生する。
そのため私はデバイスを購入する際、LTEモデルが存在するものは必ずLTEモデルを選ぶことを原則にしている。
iPad miniもThinkPad X1もSurface Goも、すべてセルラーモデルだ。
ただし、LTEモデルにすることで課題が生まれる。台数が増えるほど、SIMの管理コストと通信費が比例して膨らむという問題だ。
12台全台にSIMを入れると、その維持費は無視できない金額になる。
だからこそ、「どのSIMを、どのデバイスに入れるか」という設計が重要になる。
格安SIMの「正解」は一つではない
メインのPixel FoldはauのマネプランをメインのSIMに据え、IIJのギガプランをeSIMのサブ回線として重ねている。
通話品質、エリアの安定性、そしてポイント還元の複利——この3軸で考えると、この構成が現状の最適解だ。
ルーターについても、用途と拠点ごとに回線を使い分けている。
平塚のルーターはUQ回線のIIJプラン、中標津の拠点ではpovoとUQ白ルーターを組み合わせて運用している。
ThinkPad X1が2台あるが、こちらはWindowsとの相性を考慮してAmazonで購入できるIIJの180日プリペイドSIMを採用した。楽天回線のプリペイドではPC側で認識できないケースがあったが、IIJのプリペイドはどのWindowsマシンでも問題なく動作した。
それ以外のデバイス——iPad mini 2台、Surface Go、湯河原のレッツノート、そして中標津のカーナビ——については、楽天回線を使ったAmazonのプリペイドSIM(10GB・365日)に順次切り替えた。
データが示した「使っていない現実」
各デバイスの年間通信量を洗い出してみた。
結果は明快だった。
年間10GBに満たないもの、20GB以下で十分なものが、複数台あった。
そこで、全台のコストを改めて計算し直した。
旧運用では、IIJギガプランを9台に適用していた。1台あたり月額700円、年間8,400円。これが9台分積み重なると、年間75,600円になる。毎月6,300円を通信費として払い続けていたことになる。
| デバイス | 台数 | 月額 | 年額 |
|---|---|---|---|
| iPad mini × 2 | 2台 | 1,400円 | 16,800円 |
| Surface Go | 1台 | 700円 | 8,400円 |
| レッツノート(湯河原) | 1台 | 700円 | 8,400円 |
| ThinkPad X1 × 2 | 2台 | 1,400円 | 16,800円 |
| ルーター × 2 | 2台 | 1,400円 | 16,800円 |
| 合計 | 9台 | 6,300円 | 75,600円 |
これをプリペイドSIMへ最適化した結果がこうだ。
| デバイス | SIM | 年額(概算) |
|---|---|---|
| iPad mini × 2 | 楽天10G 365日 × 2 | 約4,000円 |
| Surface Go | 楽天20G 365日 × 1 | 約3,000円 |
| レッツノート(湯河原) | 楽天10G 365日 × 1 | 約2,000円 |
| ThinkPad X1 × 2 | IIJ 10G 180日 × 2(年2枚) | 約8,000円 |
| 平塚ルーター | IIJギガプラン継続 | 約8,400円 |
| 中標津ルーター | povo継続 | 約1,000円 |
| 合計 | 約26,400円 |
年間75,600円が約26,400円へ。削減額は約49,200円、削減率は約65%だ。
「格安SIMを使っているから十分」と思っていたところから、さらに65%コストを落とせた。
月換算で約4,100円の差は、年間で見ると決して小さくない。

運用して見えた「使える条件」と「使えない条件」
ただし、万能ではない。実際に複数台で試した結果、いくつかの重要な知見が得られた。
回線と端末の相性については、スマートフォンはAndroid・iOS問わず全台で問題なく動作した。
PCについては注意が必要で、一部のWindowsマシンでは楽天回線が認識されないケースがあった。
同じ販売元が出しているIIJの180日プランに替えたところ、どのPCでも問題なく使えた。
楽天を入れるか、IIJのプリペイドを選ぶかは、端末の種類で判断するのが正解だ。
IIJ回線の利点として、ギガが不足した際に追加購入が手軽にできる点も見逃せない。楽天のプリペイドは使い切ったら終わりだが、IIJであれば必要なタイミングで柔軟に容量を足せる。PCのように用途によって通信量が読みにくいデバイスには、この拡張性が安心材料になる。
使用上の制約としては、データ残量のリアルタイム確認ができない点が唯一の弱点だ。
使い切るタイミングが読めないため、通信量が読みやすいデバイス——つまり「ほぼ決まった用途にしか使わない端末」への適用が現実的だ。
通信品質は大手キャリアに劣る。これは格安SIMの宿命であり、前提として受け入れた上で使う話だ。
「SIM最適化」という思考フレームを持つ
結論として、私が辿り着いたフレームはシンプルだ。
- 品質・安定性が重要なデバイス:IIJなどの月額格安SIMを選ぶ
- 用途が限定的で通信量が少ないデバイス:プリペイドSIMで年間運用する
- Windowsマシン:楽天プリペイドではなくIIJのプリペイドを選ぶ
全台を同一プランで揃えることは、管理上の「楽さ」を生む。しかし、その楽さにコストを払い続けるのは、最適化とは言えない。
多拠点生活で12台のデバイスを動かすようになって気づいたのは、「通信費は構造で決まる」ということだ。
月額の単価を下げることより、デバイスごとに適切な回線を割り当てることの方が、トータルコストへの影響が大きい。
プリペイドSIMを試してみたいという方は、まず「自分のデバイスの年間通信量」を確認することから始めてほしい。
数字が出た瞬間、最適な構成が見えてくる。
今回紹介したプリペイドSIMはこちらから確認できる。用途と通信量に応じて使い分けてほしい。
▼ 楽天回線 10GB・365日(スマホ・タブレット向け)

【日本 sim】日本 プリペイドSIM 10GB 大容量 Rakutenキャリア使用 プリペイドSIMカード 日本国内用 SIMカード Prepaid SIM プリペイド データ専用 4GLTE対応 (360日間10GB(楽天回線))
▼ 楽天回線 20GB・365日(ルーター・使用量多めのデバイス向け)

【日本 sim】日本 プリペイドSIM 360日間 20GB 大容量 純正Rakutenキャリア使用 プリペイドSIMカード 日本国内用 SIMカード Prepaid SIM プリペイド データ専用 4GLTE対応 (360日間20GB(Rakuten回線))
▼ IIJ回線 10GB・180日(Windows PC向け)

【日本 sim】日本 プリペイドSIM 10GB 大容量 純正IIJdocomoキャリア使用 プリペイドSIMカード 日本国内用 SIMカード Prepaid SIM プリペイド データ専用 4GLTE対応 (180日間10GB(IIJ回線))

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