飛行機ボックス席でお見合い

札幌丘珠空港という空港をご存知だろうか?

北海道の玄関口とは別に、札幌市内にも空港は存在することを知っている人は意外と少ない。。札幌市北区、タクシーで行けば札駅から15分ほどの便利な場所。利尻島に行く用事があり、この札幌丘珠空港を初めて使うことになった。

丘珠空港は小さい空港ではあるが、想像していたよりもはるかに立派でちゃんと売店もありかなり広い。今後利便性を高めるためにジェット機を入れられるように滑走路を延長する話もあるらしい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b92fa122a36a9a112e45dc3f7a47313d92f47c7e

この丘珠空港以外に楽しみにしていたことがもう一つある。それが利尻空港行きに使われているATR42-600型機のレア席に乗ることなのだ。日本エアコミューターの公式HPによると、ATR社とは正式名称:Avions De Transport Regional G.I.E(ATR)。フランスのエアバス・グループとイタリアのLeonardoの共同事業体として1981年に設立されたリージョナル航空機メーカー。生産開始以降、1,500機以上を受注しており、90席以下のリージョナル航空機市場を牽引している。現在は100か国近く、200を超える航空会社にて運航されている。最近、日本でもじわじわと増えてきている機体である。主翼、尾翼ともに高翼式であることが特徴のプロペラ機で、巡航速度は時速556kmとジェット旅客機に比べると遅いが、高いところを飛ばないのと高翼式なので晴れていれば地上の景色が綺麗に見ることができる。。日本エアコミューターの公式HPによると『高い快適性と環境性能(低燃費、低騒音)を兼ね備えた最新鋭ターボプロップ機です。コックピットはエアバスA380の技術を取り入れたグラスコックピットに最新の航法機器を装備し、客室内は同クラスのターボプロップ機と比べて手荷物収納スペースが大きくなっています。』と紹介されている。全長22.7m、全幅24.6m、全高7.6mのずんぐりむっくりした機体で可愛らしい。

いつも見る大型ジェットとは大きさも様子も全く異なることがわかる。

搭乗の時間となり早速ゲートから侵入すると、タラップからの搭乗のために、屋外の地上に出る。正面にあの可愛らしい機体が目に入ると、つい急ぎ足になってしまう。

タラップは尾翼部分に設置されており、前方の扉は荷物用だそう。離島では、食料品、日曜品などの輸送手段としてもこの飛行機は生活に欠かせないものであろう。

プライオリティの特権も使い一番に乗り込むと、右側正面にあの席が!

操縦席の壁面を背にして、二つの席が設置されている。

当然リクライニングは全くない直角シート。長距離飛行はないと思うが、それでも直角はなかなかのモノ。

今回前にはおじさんが座っていたのでなんとも微妙な感じではあるが、素敵な異性に偶然出会えればその後の島観光は大層楽しいことになるだろう。

CAさんの非常時の説明の背中を眺めながめたあと離陸。独特のプロペラを感じながらかつ反対側なので窓からの風景もいつもと全く違う。正面にプロペラ。

離陸時のGのかかり方も独特で、背もたれに身体を押し付ける感じが面白い。水平飛行に入っても高度は低いままなので雲の下。美しい緑と、美しい海岸線を後ろ向きに眺めを楽しむことができる。

着陸時もかかるGは通常と逆方向なので、安心感がある。因みにこの席の緊急時の体勢は通常と異なっていた。

左下のイラスト(1CD Seat)のように緊急時も普通に座っているのが正しい姿勢。

日本では天草航空などの航空会社でも採用されているので、機会があればぜひトライしてみることをお勧めする。

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この記事を書いた人

牛草貴博のアバター 牛草貴博 獣医師・博士(獣医学)

獣医師として臨床25年、40歳で博士号を取得しました。動物病院は横浜市中区、宮崎県宮崎市の二つの病院を経営しています。その間現在のイオンペット、動物再生医療技術研究組合、動物病院向けの12薬局、オーダーメイド腸内フローラフードの事業開発に携わってきました。また異業種の飲食のプロデュースをはじめとして現在はアタッシュドプレスルーム事業、ワーケーション施設の事業開発を行っています。食べることと鉄道を中心とした乗り物全般が趣味で最近はサーフィンやボディーボードなどを大学生以来再開しました。
もともと不動産が得意分野でしたが、株式、債券を中心とした金融全般も現在勉強中でいずれは自然に囲まれた中での3拠点生活を目標にしています。

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