青森県には2つの国があると言って良い。津軽と南部、八甲田山を国境に二つの国の文化は全く異なる。今回はその南部側の八戸に行くことになった。十和田には仕事で頻繁に行き、その際には八戸に滞在することも多い。そしてこの八戸に究極の丼飯が存在する。「みなと食堂のひらめ丼」だ。漁師町である陸奥湊にある漁師のための食堂。ちなみにここは日本最大級のカオス朝市「館鼻岸壁朝市」が開催されている場所でもあるので、そちらでご存じの方もあろう。
みなと食堂はそんな小さな港の市場界隈にある。漁師のためにある食堂なので営業時間は朝の7:00から15:00まで。私は八戸のホテルに泊まる時は朝食をホテルで食べずに、必ずここで「ヒラメ漬丼」を食べるようにしている。陸奥湊の駅からも程近く、車がなくても行くことができる。なので時には帰りの新幹線に乗る前にもう一度ランチに「ヒラメ漬丼」をリピートすることもある。
この「みなと食堂のヒラメ漬丼」はなぜ日本一の丼飯なのか。構成は非常にシンプル。中くらいの丼にぎゅうぎゅうに詰められた白飯、上に漬けになったヒラメと卵の黄身が輝く。漬けタレには、青森の名産のニンニクが隠し味になって食欲をそそる。サッパリとしたヒラメの刺身は、漬けにすることによってコクと旨味を引き出し、更に卵の黄身でコクを上乗せして白飯と一緒にかきこむ。ここに来たら、色気を出してヒラメ丼以外のものを食べてはいけない。朝早くに行くと、縁側との半々丼といいものがあり、こちらはラッキーだと食べることんできる限定メニューだ。基本はひらめ丼一択。八戸に行くことがあればぜひ「陸奥湊で朝食を」
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