ZIPAIRのフルフラットを使ってみた。

コロナ禍がまだ完全に日本では治らない状況で、アメリカ、その中でも屈指のリゾート地「ホノルル」の現状とコロナ以前にはなかった新しい交通選択肢を利用したのでレポートします。

3月には結婚式の日程が16日と決まり、航空券の手配とホテルの手配を開始しました。

初めは友人に勧めていただいた旅行者経由での手配を開始しました。

今日本からホノルルは羽田発が日本航空、ハワイアン航空の二社、成田からは全日空、ハワイアン航空がメガキャリアとして予約が可能で、その中でもANAはA380が7月1日より再開することが発表され、無類の乗り物好きとしてはA380に乗りたいと思い、リクエストしました。しかしビジネスでの往復が160万近い料金に驚き、断念しました。

JAL、ハワイアンはハイヤット4泊で65万程度。今回二人で行くので130万程度の費用がかかります。

コロナ以前のハワイの料金を考えると驚きの価格です。燃油サーチャージ、インフレ、円安の3つが重なっているために仕方のない事ですが、とはいえこの金額ではビジネスを諦めてエコノミーを考えざるを得ません。

エコノミーでも一名40万程度、二人で80万です。ホノルルまで約8時間よる年並みには勝てずしんどいなぁと思いながら親友の結婚式。頑張るしかないなと思ってるところに実はもう一つキャリアがあるよということを教えてもらいました。それが「ZIPAIR」です。

https://www.zipair.net/ja

ZIPAIRは3年前のコロナ禍に誕生した日本航空のLCC。そういえばテレビでこの特集をやっていたなぁと思い早速WEBページにアクセス。

そこには素晴らしい選択肢が準備されていました。何とLCCにビジネス並みのフルフラットシートが設定されているのです。

さらによく調べてみると、この設定ビジネスではなくあえて「フルフラット」としている点に注目です。

海外渡航時のビジネス利用は二つの目的があります。一つは移動での苦痛を除去するためにフルフラット。特に夜間便では最も重要な要因です。もう一つは出国後のラウンジのビュッフェに利用と機内での食事です。これも大切な楽しみの一つです。

ZIPAIRのフルフラットシートの設定を簡単に説明すると、「フルサービスのないビジネスkクラス」です。フルフラットになる広いヘリンボーン配置のシートと言うハード以外のソフトは限定的で食事、荷物などは通常席のLCCと同じ。当然ラウンジも使うことはできません。

料金は破格で最も安い設定では片道75000円。往復で150000円と破格の料金です。これに自分にとって必要なサービスをアラカルトで一つ一つオプションでつけていくイメージですね。(2022年7月の料金)

このオプションは、いくつか選ぶことのできる食事、預ける荷物、毛布や枕、スリッパなどの小物です。

ZIPAIR(フルフラットシート)の特徴

目次

概要

日本航空の完全子会社LCC

成田第一ターミナルを使用

現在ホノルル、ロサンゼルス、バンコク便が設定。

良い点

  • 格安な料金(750000円から260000円程度の幅があり2022年7月14日 75000円、7月20日 100000円)
  • シートはヘリンボーン配置のビジネスクラス同等であるがモニターはなし。
  • WIFIは無料、スマホまたはPC、タブレットで機内販売(食事、飲料、軽食等)とエンターテイメントを提供。
  • ホノルル発のZG001便にはジャパニーズウイスキー「嘉之助」が一本搭載されている。嘉之助は店頭販売のみの限定品できわめて貴重なウイスキーの一つです。これがプロパーで購入できる貴重なチャンスです。
  • 個人的な感想ですが、食事はオーダーしなくてよいかも。機内でカップラーメンまたは鳥そぼろ丼がオーダー可能です。プライオリティーパスがあればANAラウンジで搭乗前にシャワーと、食事ができ登場後からすぐに眠ることができ食事のために起こされることもないのでおすすめです。
  • ANAラウンジのシャワーは18時までなので、出国後すぐにラウンジに向かいシャワーをまず浴びるのがおすすめ。朝の到着は早いので、朝食は現地で、あるいは事前にコンビニでおにぎりやサンドイッチの持ち込みもよいかもしれません。
  • JALの子会社だけあり、ほぼ日本語が通じる。きめの細やかなサービスはジャパンクオリティー。
  • オプションのネックピローはフルフラットでは使いにくい。タオルを持参し枕にするか、旅行用の枕がおすすめ。枕は、このようなものを持ち込むと快適。毛布はオプションで往路で事前購入しておくと良いがそれだけでは心もとないので、薄いダウンを一枚持って置くと完璧。スリッパは文句なしの品質。
  • おすすめのオプションはホノルル行きは預け荷物23キロ以内、帰りは23キロ以上がおすすめ。帰りはどうしても増えますからね。
  • 枕は、このようなものを持ち込むと快適。タオルが一枚あるとさらに改定になると思われます。毛布はオプションで往路で事前購入しておくと良いが、それだけでは心もとないので薄いダウンを一枚持って置くと完璧。

もう一つな点

今一つな点

  • 食事がどれも今ひとつ美味しくない。ZIPAIRサイトの写真ではとても美味しそうに見えるだけに期待値ギャップが激しいのだと思う。LCCを普段から使っている人の話では、かなり美味しい方だという話もあるので、あくまでそこはフルサービスキャリアとの比較の話。
  • オプションで毛布と枕のレンタルサービスをしてくれると嬉しい。購入するオプションは普通席に用意されているタイプに適した枕と毛布なので高くてもいいのでビジネスと同等の毛布と枕の事前設定があると最高。
  • 成田でのチェックインには少し問題があり、特にホノルル便。一つ前にバンコク便があるために、チェックインカウンターが3時間前でもオープンしているために、その列につい並んでしまう。20分くらい並んだ後に、今はまだホノルルはチェックインできません。と言われて、がっかりしていた方が私も含め複数いらっしゃった。(もちろん調べればチェックインオープンは3時間前とウェブには書いてあるので、カスタマーが悪いのはわかっているのだが、チェックインカウンターの入り口のところに、現在はバンコク便のみ、ホノルル便はoo時からチェックイン開始。と立て札でもおいてもらえると親切と思う。

まとめ

  • ZIPAIRフルフラットは一言で言って最高。
  • ハード面はコストを考えると一つも不満がないと言って良い。
  • ソフト面も概ね問題はないと言って良い。これはあくまで選択権がカスタマーに与えられているためであろう。不要なものを選択しないで良いというのはとても心地が良いことがわかる。
  • 往路便は成田第一ターミナルを使うので、プライオリティーパスを持っていればANAラウンジを使えることが大きい。ホノルル便は深夜便なのでそちらでシャワーを浴びられ、食事が取れることで、FSCのビジネスの中で私が必要なものは別途すべて揃えることができる。搭乗後にすぐに眠る準備ができ、夜、朝ともに食事のために起こされることがなく8時間のフライトをフルに睡眠に当てることができるのは大きな利点である。
  • 帰路のホノルルはANA便以外はもともとのラウンジが使いにくく、また朝の9時半の便のためにラウンジの必要もないので特にストレスとならなかった。
  • JALは今後このZIPAIRにかなり力を入れるようで楽しみ。必要なものと不必要なものを選ぶことができるのは現代の感覚にとてもマッチしており確実に伸びていくと思われる。
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この記事を書いた人

牛草貴博のアバター 牛草貴博 獣医師・博士(獣医学)

獣医師として臨床25年、40歳で博士号を取得しました。動物病院は横浜市中区、宮崎県宮崎市の二つの病院を経営しています。その間現在のイオンペット、動物再生医療技術研究組合、動物病院向けの12薬局、オーダーメイド腸内フローラフードの事業開発に携わってきました。また異業種の飲食のプロデュースをはじめとして現在はアタッシュドプレスルーム事業、ワーケーション施設の事業開発を行っています。食べることと鉄道を中心とした乗り物全般が趣味で最近はサーフィンやボディーボードなどを大学生以来再開しました。
もともと不動産が得意分野でしたが、株式、債券を中心とした金融全般も現在勉強中でいずれは自然に囲まれた中での3拠点生活を目標にしています。

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