道東、浜中町という町に行くことになった。泊まっていた民泊の主に、中標津(浜中町から車で一時間ほど)にとても旨いお店があるから、機会があれば行ってみるとよい、ただ予約を取るのが大変かもしれないね。とおすすめされた。
まあ空いてないよねと思いながらも早速その場で電話をしてみると、ちょうど明日の夜予約が取れるというではないか。早速翌日伺うことにした。
中標津市街からも車で数分、中標津空港からも13分ほどの場所でとても便利のいい場所。駐車場は道路から少し奥にあり、その駐車場から林の小径を抜けた木立の中にひっそりとそのお店はある。夕暮れにはその小径に光がともり、幻想的な風景である。
エントランスの扉を開けるとそこは、都心のかなりいけてるお店に入ったような落ち着いた内装。階段を上りもう一枚の扉を開けると完璧に整えられた店内に。
我々のほかには一組のみ。テーブルはあと2つほどあったが最後まで我々だけであった。コロナもあり制限しているのであろうか。
席に着き飲み物のメニュー表を預かると、このメニュー表にも細かく神経が行き届いていることがわかる。店主のカルチャーが伝わってくる。アルコールもソフトドリンクもすべて道産にこだわり、そのセレクトがクラフト感がない洗練されたものばかり。その中から私は余市のシードルをいただくことにした。
料理も材料は基本ローカルにこだわったもの。北海シマエビとかを林の中のハーブを摘んできてそれを使って蒸して作ってあったり、どれもこの数年のうち地方で食べたものの中のナンバーワンレベルのものであった。素材と技術とセンスすべてに店主の気が行き届いていて、お店全体に全くスキがない。
ちなみに今回のコースで一番おいしいと思ったのはこれ。トウモロコシとホタテのフリッター。
演出がすてきだったものはこれ。 ポンデーケージョみたいなチーズパンがヨモギの藪の中に隠れているやつ。
大変失礼な話だがおすすめされたときは、まあこの辺でよくある感じのおいしいフレンチだろうちょっと馬鹿にしていた。とんでもない。こんなお店が中標津にあるんだ!
このお店のおかげで私は一基に中標津ファンになってしまった。このお店に行くために東京から中標津に来る方や、このお店があるから移住しようと思っている方などが口コミに書き込みをしている。
わかる。私も移住したい。帰りの道では物件検索を始めてしまっている私がいた。。。。
コメント