【保存版】20代からの「投資」と「自己投資」を最強の武器にする方法【社会人1年目からの資産形成②】

「掛け算」でキャリアの利回りを最大化する【社会人1年目からの資産形成③】

目次

「一本足打法」のリスクに気づいているか?

4月の入社式を控え、諸君は今、一つの「専門家」としてのスタートラインに立っている。新しい名刺の肩書きは、誇らしくもあり、同時に君たちの世界をその枠内に固定してしまう危うさも秘めている。

ここで、25年以上プロとして生きてきた私から、少し踏み込んだ話をしよう。「自分はこの職種の人間だから」という思考の「箱」に、自分の可能性を閉じ込めてはいけないということだ。

私は獣医師として四半世紀、臨床の最前線に立ってきた 。だが、同時に40歳で博士号(獣医学)を取得した研究者であり、横浜と宮崎で二つの病院を経営する経営者でもある 。さらには、動物病院向けの12の薬局展開やオーダーメイドフードの開発、果ては異業種の飲食プロデュースまで手がけてきた 。

なぜ、これほどまでに手を広げるのか? それは、キャリアを「掛け算」で構築することが、人生の安定性と資産形成の効率を飛躍的に高める「最強の投資戦略」だからだ。

1. 「100人に1人」を3つ掛け合わせる希少性の論理

ある一つの分野で、100万人に1人の天才(例えばオリンピック選手やノーベル賞級の研究者)になるのは、宝くじを当てるより難しい。しかし、「100人に1人のスキル」なら、正しい自己投資と継続で、誰でも手が届く。

私の例で言えば、その掛け算はこうだ。

「獣医師としての臨床経験(25年)」

×「経営・事業開発の視点(アテナ(現イオンペット)での日本初の企業動物病院立ち上げ、12薬局、フード開発、富士フイルム、東京センチュリーでの新規事業開発)」

×「異業種の感性とネットワーク(飲食プロデュース、プレスルーム運営、ホテル運営、レーマンでの医学xCG会社の経営、異業種スタートアップ支援)」

これらが重なり合う「交差点」に立つと、君たちの希少性は爆発的に高まる。獣医師はたくさんいるが、米国のテレメディスン(遠隔診療)の実態をPUSH HEALTHのようなシステムから自ら体験し 、日米の技術料の歪みを構造的に分析できる人間は、そうはいない 。

希少性が上がれば、市場価値(単価)が上がる。それが「入金力」に直結し、結果として資産形成のスピードを加速させるのだ。

2. 2018年、病室の天井を見上げて悟ったこと

私がこの「掛け算」の重要性を骨身に染みて理解したのは、実は2018年のことだ。

それまで自分は無敵だと思っていた。だが、突然の脳梗塞が私を襲った 。幸い社会復帰できたが、身体が動かなくなった瞬間、自分の価値がゼロになる恐怖を味わった 。直後の離婚も重なり、自分の無知と、「一本の柱(自分の労働)」だけに頼る人生の危うさを突きつけられたのだ 。

そこから私は、理系なのに苦手だった数字と向き合い、GFS(グローバルファイナンシャルスクール)に入校して金融を猛烈に勉強し直した 。歴史を紐解けば、金融の危機と対策はメソポタミアの時代から意外なほどシンプルに繰り返されている 。

「複数の柱(スキル・事業・資産)を持つことは、人生の『リスクヘッジ』そのものである。」

君たちも、これから長いキャリアの中で必ず壁にぶつかる。その時、本業とは別の「柱」があることが、君たちの心を救い、未来を切り拓く力になる。そのためには、常に視座を高く俯瞰して物事を観ることのできる力を若いうちに身に着けてほしい。

3. 「場所」と「業界」を越境する体験の利回り

最近の私は、中標津(北海道)でのワーケーション施設の開発を考えている 。8月の平均気温が18℃という極上の気候の中で 、「フェネトレ」などの最高の料理の数々に舌鼓を打ち 、地元の人々と語らう。

こうした「越境」の体験は、単なる遊びではない。

中標津の酪農地帯で、日本有数の先進的な酪農家のマインドに触れる 。

ハワイのロングドラッグスで、日本人の薬剤師から米国の処方箋事情を直接聞く 。

こうした現場の一次情報は、ネットの二次情報100万回分より価値がある。これらを自らの専門領域に持ち帰ることで、新しいビジネスの種が生まれるのだ。

結びに代えて

新社会人の諸君。 君たちのキャリアは、まだ真っ白なキャンバスだ。まずは自分の「中心点」となる専門性を深く掘ること。私の場合は、それが25年の臨床だった。その深い根があってこそ、枝葉は自由に広がっていく。

「シンプルに王道を」歩みつつも、常に「別の窓」を開けておくこと。その好奇心こそが、将来の君たちを自由な場所へと連れて行ってくれる。

さて、資産形成とキャリアの「攻め」と「守り」について話してきた。次からはもう少し自己投資と時間にフォーカスを掘り下げてみようと思う。

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この記事を書いた人

牛草貴博のアバター 牛草貴博 獣医師・博士(獣医学)

獣医師として臨床25年、40歳で博士号を取得しました。動物病院は横浜市中区、宮崎県宮崎市の二つの病院を経営しています。その間現在のイオンペット、動物再生医療技術研究組合、動物病院向けの12薬局、オーダーメイド腸内フローラフードの事業開発に携わってきました。また異業種の飲食のプロデュースをはじめとして現在はアタッシュドプレスルーム事業、ワーケーション施設の事業開発を行っています。食べることと鉄道を中心とした乗り物全般が趣味で最近はサーフィンやボディーボードなどを大学生以来再開しました。
もともと不動産が得意分野でしたが、株式、債券を中心とした金融全般も現在勉強中でいずれは自然に囲まれた中での3拠点生活を目標にしています。

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